仕事帰りに途中下車したスーパーの惣菜。
麻婆豆腐。
一人食なので、つまみで購入。
牛肉の有名なスーパーだったけど
肉三昧の誘惑を思いとどまる。
確実にお財布には優しい。
かといってカロリーが減るわけでもないけど。
けど!
…はい。
とかちさん、おはよう。
というわけで男同士の夜。
やっぱりそうだったのか。
ごはんを食べるのもそこそこに、ジッとある方向を見ている。
玄関だ。
出かけているゆうきちの帰りを待っているのだ。
帰ってこないよまだ!
と声をかける。
帰ってくるもん。
みたいな目、あるいは、
寂しそうな、恨めしそうな目をしてこっちを見る。
いつもなら遊びタイムなのにずっと休むことなく見つめているので、
アレを置いてみた。
玄関が見える位置に昼寝ベッド。作戦成功。
体を休めるだけマシになった。
どんだけ待ち遠しいねん。
ゆうきちにとっての
忠犬とかちに成り下がりやがって。
きっとオンリーワンなんだろう、あいつのことが。
チッ。
羨ましくもあり、寂しくもあり…。
ちょっと横になっても
微かな物音に飛び起きて玄関の方を見る。
そして、とうとうこの夜、
ゆうきちが帰ってくるまで
この昼寝用ベッドから離れなかった。
一歳まで一か月を切って、確信。
うちの子、アホじゃない。
それどころか忠犬ハチ公の素質あるわ。
はい、親バカ。