とかちさん、生きててよかったねぇ。
いや大袈裟じゃなくて。
ドッグランに行く途中、鳴り始めた雷鳴。
こりゃ一雨きそうだとネットで確認すると…
近い。
真っ赤な地点が公園に向かっている。
とりあえずドッグラン行きは中断。
売店横の屋根付き休憩スペースで待機することに。
木の長椅子に腰掛けると冷んやりとした風が吹き抜けるのを感じる。
そして…
夕立。
激しい。でもこれは想定内。
以前も経験している。
雨宿りに人が次々駆け込んでくる。
夏だなぁ〜と思った次の瞬間、強い風が吹き抜け雨粒を全身に浴びる。
突風だ。
酒盛りをしていた10人ほどの集団のテーブルから
酒瓶が落ちて割れ、コップや皿がヒュンヒュン飛んでくる。
笑い声が悲鳴に変わる。
ヤバい。これはマジでヤバい。
どこか安全な場所を探す。
どこだ…どこか…
あった。
横の売店の軒先。風下だ。
とかちさんを抱いたゆうきちを強引に引っ張っていく。
その数分後の写真がコレ。
位置関係はこんな感じ。
これで雨は当たるが風は避けられた。
身の危険を感じた他の人たちも安全と判断してこちらに移動してくる。
写真を拡大すると道路に散乱した宴の残骸が写っているのか分かる。
突風のような猛烈な風は4,5分だったろうか。
なんとか大事には至らず風は止み雨だけになる。
レストスペースに戻ってホッと一息つく。
周りを見渡すとずぶ濡れのワンコが十数匹。
夕立バックに記念撮影している酒盛り集団に軽い殺意を覚える。
とりあえずよかった。
ふと、とかちさんを見る。
ボケボケだけどずいぶん濡れてしまった。
テンション低めだけどケガはしていない。
地理的にマンションと森に囲まれ、小高い丘にあるので風が駆け上がってもきて集中したのだろう。
まさに、局地的に発生した突風だった。
本当によかった。なんとかやり過ごすことができた。
雨が上がったあとドッグランに向かう。
途中、森の中のコーンはすべて倒れていた。
折れた枝もあちこちに落ちているのでとかちさんを歩かせるのに気を使う。
気温がいい具合に下がった。
よし、思う存分遊ばせてやれるぞ。
…。
とかちさん、中止。
ムリだわ。
けっこう遊んでるけどまだ慣れてないし。
仕方なく公園内を一周して帰ることに。
ずぶ濡れの人にたくさん出会う。
そういえば暴風雨のときは大人しかったな。
よく我慢して頑張った。
とかちさん、お疲れちゃん。
異常気象で何が起こるか分からない時代、早め早めで行動するからな。