狭いマンションで大人2人とイヌ1匹の3ニン暮らし。初心者飼い主がいま悩んでいるのが「ムダ吠え」。
吠えるのは3パターン。
テレビに生き物やそれに類するもの(犬耳をつけた織田裕二や東京ガスのウナギイヌなど)、玄関ドアの外からカギをカチャカチャとやっているとき、そして、外で犬の鳴き声が聞こえてくるとき。いちばん困るのはテレビ。動物がでているかぎり吠え続けてしまう。あわてて、おやつを見せて「吠えなかったらあげるよ」というしつけをしているのだが、でもコレ吠えたあとなので、オソイ。知り合いの犬はほとんど吠えない。やはりしつけに失敗してしまったのか。責任を感じる日々のなかで目からウロコの情報が。またもお世話になります、ムツゴロウさん。なんとムダ吠えが名犬のサインだった、というハナシ。
そうだったのか!
参考になった本は「しつけの学校」です。無駄吠えに悩む家庭にお邪魔して解決の糸口を探るコーナーがあります。
ムツゴロウ動物王国・犬がよろこぶしつけの学校 Gakken Mook
1.玄関チャイムや物音でムダ吠え
犬種はジャックラッセルテリアです。まず、チャイムが鳴ると玄関に向かって吠えるのではなく、飼い主に向かって吠える。これをムツゴロウ王国の阿部さんは絶賛。来客の存在を知らせていて、訓練すれば聴導犬になれるとまで褒めていました。飼い主は驚いたでしょうね。うちはチャイムが鳴ったときはソワソワするだけ。カギをカチャカチャする音のときは玄関に向かって吠えています。ウチの場合は・・・たぶん「嬉しい」のワン!でしょう。もし玄関で物音がしたとき、飼い主に向かって吠えるなら「誰かきたよ!」と知らせている、ということになります。怒れないですね。
2.玄関の換気穴にむかって吠える
これは怪しい犬の接近を知らせる番犬的な反応、とのこと。外でイヌの鳴き声が聞こえたときに吠えるのも同じ意味なのかな。1,2ともに飼い主はどう対応すればいいか。本にはこう書かれています。
「ありがとう、(犬の名前)!
おかげで判ったよ、訪問者や外の様子が・・・」
ウチとはまったく逆。「とかち!外でワンさんが散歩してるだけでしょ!」 いつも怒ってました。 テレビに向かって吠えるのも同じ意味なのかもしれません。「なんやワレ、うちのテリトリーになにズカズカ入りこむなや!」なワン!(意訳)
3.散歩中に出会ったイヌに向かって吠える
出会った犬に対して距離が離れているときから吠えだす、出会い頭に吠える・・・。実はこれ日本と海外のイヌ文化の違いが大きく影響しているそうです。本に登場しているワンコはオーストラリア出身。3歳まで暮らしていて、初対面であっても路上等で会えば必ず犬同士であいさつ(おしりの臭い嗅ぎ)等を行っていたそうです。ところが・・・
日本では知らないイヌ同士、どんなに会いたがっても、一定の距離を取ったまま立ち去ることが多いのです。これは(犬のなまえ)には耐えられないことです。相手を確認できないことは、集団型の生き物としてストレスが増え、テンションが上がることになります。実際に初対面の柴犬、それもオスに臭い嗅ぎまで行わせたところ、吠え声はストップ。その後はともに散歩できました。
なるほどーっ。これまでのお散歩体験が走馬灯のようによみがえってきました。つまりこのケースでは、キミは挨拶(臭い嗅ぎ)もしないのか、ワーン!挨拶したいんじゃ、しなきゃ不安なんじゃ、ワーン!ということ。うちは吠えられるほうですが「犬嫌いなのよ」「臆病だから」で片づける方が多い印象があります。でも、今回の事例に当てはまるわんちゃんもいるのでは、という気がしてきました。臆病や敵意を持って吠えているのではなく、挨拶がしたいという意思表示(が、ムダ吠えといわれてしまう)なのかもしれませんよ。
彼女と。
久しぶりのごあいさつ。
大阪にて。
はじめまして、のごあいさつ。
飼い主が「こんにちわ~」をするように
イヌも「こんにちわ~」な、
お尻あいさつ。
それが
散歩のトイレやマーキングと同じように
あたりまえ。
たしかに、挨拶したら吠えられることはまずありません。もういちど、無駄吠えと悩んでいた「ワン!」に耳を傾け向き合ってみることにします。
↑いつも励みになります。
(※もちろん、別の原因も考えられます。いろんな情報を収集されることをオススメします)